今年で開設20周年
人材マネジメント
ある出来事をきっかけに社会保険労務士資格を取得し、 昭和63年10月に社会保険労務士事務所を開設、この10月を以ってお陰さまで20周年を迎えることができました。
これもひとえに、ご縁のあったみなさま方の賜物として感謝を申し上げる次第です。

さて、振り返りますと開設当初の10年間程度は、労働法や社会保険各法の法律の適正な運用について、 企業を中心に指導や事務手続きを行なって参りました。 また、手続き上の矛盾などで法律の隙間に落ち込んだ人たちへの救済を願い、 「審査請求」や「再審査請求」を行政に対して敢行したこともありました。 それらの経験を踏まえ、「法律の遵守だけでは、人は動かない」ということを悟り、 人的資源(経営資源のヒト、モノ、カネの一つとして)という立場から「ヒト」を 観ていこうと考えたのです。いわゆる、「ヒト」が動態的なものであるという観点 から出発したのです。そうして早いもので10年間が過ぎました。

いきおい、20年を経過した現在、両者のバランス整い、 企業を中心に指導が出来るようになってきたのです。企業を取り巻く環境は、 依然と厳しくかつ難しくなってきました、経営者のみが、組織というチームのホームラン・ バッターとしての活躍、いや勝利することが簡単に出来にくくなってきたのです。 それよりチーム全体として、メンバーそれぞれが自らの役割を考え全うする、 例えば、ヒットをバントでつなぐ、そこでホームランはないとしてもタイムリー・ヒットで点数を 獲得して勝利へつなぐというようなことです。そうして、企業は厳しい環境を勝利するのです。

従業員各々が現在、何をやるべきかを自覚した人材(自律人)として企業に集まる環境作りが 経営課題として大きなところではないしょうか。やはり、業績の良い企業は、 このような環境(企業風土)が整い自律した人材が適材適所に配置され、 組織の有機的な存在として働いています。一方、業績の悪い企業は、経営者と従業員、 上司と部下とのコミュニケーションがまずく、経営者・上司がリーダーとしてのリーダー・シップにも欠け、 従業員や部下が自律人でなく他律人としてくすぶって働いています。 この違いは、マネジメントの巧拙とでも言うべきなのでしょうか?

現在、わたくしは企業の「ヒト」に対するプロとして、企業にとって法律を守ることは、 「手段」であって、「目的」ではないと考えています。企業の最終的な目的は「利益」でしょう。 そこで働く従業員が活き活きと働く環境(組織)を作る(マネジメント)ことが企業の目的である 「利益」に近づくことになるのではないかと考えるのです。そのプロセスをプロとして確立すべきなのです。 法的(労働法・社会保険各法)アプローチと経営的(経営管理・人的資源管理)アプローチのバランスを 考慮しつつ、社会保険労務士として中小企業へのお役立ちを願って止まないのです。

みなさまとの出会いを大切に、この20周年を機にいっそう精進し、仕事を通じて社会へ貢献してゆくことを、 この上ない私の喜びとして、むすびとしたいと思います。



平成20年10月
     所長 増 田 康 男

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